10月30日、保団連が国会議員会館で国会行動を実施し、長野県保険医協会からは宮沢裕夫会長、林春二副会長が参加した。当日は県選出国会議員を訪問し、①診療報酬の大幅引き上げ②従来の健康保険を使い続けられるようにしてください、の2点を要請した。協会からは「診療報酬の大幅引き上げを求める医師・歯科医師要請署名」146筆分を持参し、議員や秘書に手渡した。この日は下条みつ衆議院議員、篠原孝衆議院議員、杉尾秀哉参議院議員、福田淳太参議院議員と面談し、高市新政権などについて意見交換も行った。
昼から、「保険で良い歯科医療を」全国連絡会主催の「秋の歯科決起集会」が星稜会館で開催され、300人が現地参加した。連絡会の岩下明夫副会長は基調報告で、「コロナ禍以降、歯科診療所が2500施設減少し、歯科医師数も減少に転じた。かかりつけ歯科医が閉院し必要な歯科医療が受けられない状況がすでに始まっている。さらに深刻なのは専門職種の減少。歯科衛生士の求人倍率は23倍にものぼり、歯科技工士は養成校の閉鎖が相次ぎ、産業の存続が危ぶまれている。過酷な労働環境と低報酬を放置すれば、質の高い歯科医療を提供できる基盤そのものが失われる。口腔の健康は全身の健康につながり、歯科医療の危機はすべての人々の健康の危機でもある。人権を守るという視点から、現状の危機を根本的に転換できるまで、この運動を粘り強く広げていこう」と呼びかけた。
診療報酬の大幅引き上げなどを求め国会行動
医療運動
