中央社会保険医療協議会 総会(第344回)資料
中央社会保険医療協議会 総会(第344回)が1月25日に開催され、下記の厚労省のホームページに資料が掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000149313.html
議題は下記の通り。
○医療機器及び臨床検査の保険適用について
○先進医療会議の検討結果の報告について
○歯科用貴金属価格の随時改定について
○診療報酬基本問題小委員会からの報告について
○入院医療(その1)について
○その他
歯科用貴金属価格の随時改定では、価格の変動幅がその時点の 告示価格の±5%を超えた場合に、診療報酬改定時以外に6ヶ月毎に見直しを 行うもので、平成29年4月改定では、下記の改定(案)が示され了承された。
歯科貴金属 |
現行 |
補正幅 |
改定 |
歯科鋳造用金銀パラジウム合金
(金12%以上JIS適合品) |
1,206円 |
+73円 |
1279円 |
歯科非鋳造用金銀パラジウム合金 板状
(金12%以上JIS適合品) |
1,096 円 |
+90円 |
1,186円 |
歯科用貴金属価格の随時改定について
また、入院医療では入院医療の課題(案)が提示され、その上で「支え手の減少など限られた医療資源の中で、効率性にも配慮しつつ、より質の高い入院医療を提供でき、かつ、医療ニーズの変化にも対応しうるようなサービス提供のあり方や、地域において求められる医療機能や患者の状態に応じた入院医療の提供体制の推進に資する評価のあり方について、どう考えるか。」が課題とした。
- 65歳以上の入院患者の割合は増加傾向にあり70%を超えている。今後も高齢化の進展に伴い、認知症などといった高齢者向けケアのニーズが高まることが予想される。一方で人口構造の変化による医療介護の支え手の減少も見込まれている。
- 年齢階級別に一人あたり入院医療費をみると、入院医療費の伸びは10年前と比べ多くの年齢層で増加している。65歳以上の入院患者では65歳未満に比べて一人あたりの入院医療費が高い傾向にある。
- 入院患者数、入院受療率及び平均在院日数は減少傾向にあるが、高齢化等に伴い、一日あたりの入院医療費は増加傾向にある。
- 病院全体の許可病床数は緩やかな減少傾向が続いており、7対1入院基本料の届出病床数及び一月あたり算定回数も減少している。地域医療構想における医療機能別の病床の必要量をふまえ、今後予想される入院医療のニーズに対応できるよう、地域医療構想の取組みでは、地域の高齢化のスピードや必要とされる医療ニーズに応じた医療提供体制の構築を目指している。
- 開設者別の病床数をみると医療法人が最も多い。また、開設者別にみると医療機関の運営実態には違いが認められる。
- 新公立病院改革ガイドラインでは、公・民の適切な役割分担の下、地域において必要な医療提供体制を確保することが求められている。
- 平成28年度診療報酬改定では、入院医療に関しては地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携を図るため、機能に応じた適切な評価の推進と手厚い医療に対する評価の充実を実施した。
入院医療(その1)