中央社会保険医療協議会 総会(第373回)
11月24日に中央社会保険医療協議会 総会(第373回)が開催され、資料は厚生労働省のホームページ開催されている。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000184949.html
議題は下記の3点である。
診療報酬基本問題小委員会からの報告について
医療経済実態調査の結果に対する見解について
入院医療(その7)について
医療経済実態調査の結果に対する見解については、診療側、支払い側からそれぞれ意見書が出されている。健保連の分析では全体の損益差額率で一般病院は前回調査に比べて全般的に低い水準とする一方で、一般診療所、歯科診療所は前回調査と比較すると低下しているが、前々回との比較では概ね高い水準を維持している、特に個人は無床診療所を中心に損益差額率の水準が上昇傾向にあるとまとめている。
一方、診療側の二号委員連名で「第21回中医協医療経済実態調査(医療機関等調査)結果報告に対する見解」を提出、一般病院、精神科病院の損益差額率は現在の回答方式を採用して以降で最低であったこと、一般診療所(医療法人)の院長給与の伸び率は過去 3 回の調査連続でマイナスであること、個人立歯科診療所における直近 2 事業年の結果では、医業・介護収益の伸びはわずか 0.4%であり、設備投資や研修の対応等の負担も増えてきている現状がある中で既に経営努力や経費削減努力が明らかに限界に達している点などを指摘している。そのうえで、過去 2 回の改定で薬価改定財源を診療報酬本体の改定財源に充当せずネットでマイナス改定になったこと、自然増が過度に抑制されていることなどにより、医療機関等は総じて経営悪化となったことが示されたとまとめている。