中央社会保険医療協議会 総会(第309回)
10月28日の中央社会保険医療協議会 総会(第309回)の資料が厚生労働省のホームページに掲載された。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000102418.html
議題は下記の3点。
○医療機器の保険適用について
○臨床検査の保険適用について
○入院医療(その5)について
入院医療については
1.地域包括ケア病棟について
2.慢性期入院医療について
3.退院支援に係る取組について
4.入院中の他医療機関の受診について
の4点について課題と論点が示されている。
入院医療(その5)について
慢性期入院医療では療養病棟における酸素療法、うつ状態、頻回な血糖検査の項目に該当する患者の医療区分の見直しや在宅復帰機能強化加算の要件(在宅復帰率の算出から1か月未満を除外するルールなど)の見直し。入院中の他医療機関の受診については、精神科病院や有床診療所など、特に診療科の少ない医療機関に入院する患者が、他の医療機関を受診する場合の減算率の緩和などが論点として挙げられている。
なお、地域包括ケア病棟については日本医師会・四病院団体協議会からの提言が資料として提出され、病院機能に着目した診療報酬上の評価のあり方として、基幹型病院と地域密着型病院との機能の違いに着目した二つの区分とそれに対応した診療報酬体系の整備の必要性を訴えている。例えば許可病床200床未満の病院の場合には現行の地域包括ケア病棟の包括算定に加え、急性期に対応する場合の報酬体系(診断群に応じた支払い等 )の創設を提言している。