中央社会保険医療協議会 総会(第367回)

11月1日に中央社会保険医療協議会 総会(第367回)が開催され、資料が厚生労働省 のホームページに掲載されている。 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000180609.html 議題は下記の通り。 ○部会・小委員会に属する委員の指名について ○外来医療(その3)について ○その他 外来医療(その3)では4点が議題となっている。 1.生活習慣病の重症化予防 2.遠隔診療(情報通信機器を用いた診療) 3.後発医薬品の使用促進 4.多剤・重複投薬等の適正化 各課題は以下の通り。 1.生活習慣病の重症化予防 ○ 生活習慣病の重症化予防の推進のため、効果的・効率的な指導管理の取組みを促す観点から、 ①療養計画の内容(検査値の目標、特定健診・特定保健指導の受診勧奨等)や、 ②ガイドラインやデータに基づく診療支援等といった視点から、生活習慣病管理料の見直しを検討してはどうか。 ○ 糖尿病透析予防指導管理料における腎不全期指導加算について、より糖尿病性腎症の重症化予防に資するよう、対象患者の見直しを検討してはどうか。 2.遠隔診療 ○ 遠隔診療(情報通信機器を用いた診療)は、対面診療と適切に組み合わせて行われるものと位置づけられており、患者や医療提供者の負担軽減などにも有用と考えられる事例が確認された。先駆的な実践事例等を踏まえつつ、診療報酬上の評価の観点から、より適切と考えられる対象患者や実施条件などについて、どのように考えるか。 ○ 情報通信機器を用いた遠隔モニタリングについて、持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)では、受診の間隔があいても、遠隔モニタリングを併用することで、一定の治療効果が確認できたとの研究結果を踏まえ、遠隔モニタリングによる管理について評価の見直しを検討してはどうか。 3.後発医薬品の使用促進 ○ 後発医薬品の数量シェア目標について、 80%達成時期が明らかになったことを踏まえ、薬局における後発医薬品調剤体制加算及び医療機関における後発医薬品使用体制加算の算定要件を見直すこととしてはどうか。 ○ 一般名処方の増加が後発医薬品の調剤に有効との調査結果を踏まえ、一般名処方を推進する方策について、どのように考えるか。 4.多剤・重複投薬等の適正化 〇 医師と薬剤師の連携による多剤投薬の適正化をさらに推進するため、薬剤師の積極的な処方提案により医師が処方を変更し、結果として患者が服用する薬剤が減少した場合の評価を検討してはどうか。 ○ 医師の指示に基づく分割調剤について、服薬アドヒアランスの向上に資する医師と薬剤師の連携を推進する観点から、医師の指示事項の明確化や処方箋への記載方法の合理化などといった視点で、具体的な方策を検討してはどうか。 〇 残薬調整における負担感の軽減の観点から、医師への報告を前提とした薬剤師による残薬調整に関する医師の判断がより明確になるよう処方箋の様式を見直してはどうか。 ○ 血行促進・皮膚保湿剤(ヘパリンナトリウム、ヘパリン類似物質)の使用実態等を踏まえ、医療用保湿剤の適正使用について、どう考えるか。

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