マイナ保険証、オンライン資格確認トラブルアンケート
県保険医協会が加盟する全国保険医団体連合会が2024年9月に行った「2024年5月以降のマイナ保険証、オンライン資格確認におけるトラブルアンケート」について、長野県内の会員医療機関による回答の集計を行った。(調査結果はこちら:3,208KB)
今回の調査は、県内医科・歯科計877医療機関に対し、今年5月以降に発生したトラブルについて、その内容やどのように対応したかなどの回答を求めたもの。165件(回答率18.8%)より回答があり、その内118件(71.5%)もの医療機関においてトラブルが発生していたことが明らかになった。
トラブルの内容は、「(資格情報に)●が出る」82件(72.0%)、「カードリーダー接続不良・認証エラー」72件(61.0%)、「資格情報が無効と表示される」50件(42.4%)などが多く挙げられた。(複数回答可)
トラブル時の医療機関の対応としては、「持ち合わせていた健康保険証で資格確認した」100件(84.7%)、「前回来院時の情報をもとに対応した」52件(44.1%)、「レセコンメーカーに相談した」20件(16.9%)などが挙げられた。(複数回答可)
その中で、資格確認ができず一旦10割負担を請求した事例が「あった」と回答した医療機関は7件にのぼり、その対応をした回数については7医療機関で計13回だった。マイナ保険証の利用率は調査期間である2024年5月~9月において7.73%~13.87%と低迷していたにも関わらず、7割の医療機関でトラブルが起きている現状について、政府は現行の健康保険証を存続させることの必要性にきちんと向き合い、再認識すべきだと考える。