長野県内でもマイナ保険証トラブル多数【記者会見】

長野県保険医協会は626日、長野県庁の会見場で、オンライン資格確認トラブルアンケートの結果報告および健康保険証の存続に関する記者会見を行いました。

宮沢会長、林副会長、原事務局長、増田事務局次長が会見に臨み、アンケート結果を元に、県内医療現場でのマイナ保険証トラブルについて報告しました。

アンケートは、525日~67日に当会の会員医療機関、医科・歯科計898件に対し実施、121件より回答を受けたもの。(アンケート結果の詳細はこちら

「オンライン資格確認を実施している」と回答した106件のうち、71件(67.0%)がオンライン資格確認を導入してからこれまでにトラブルが「あった」と回答しました。

トラブルの内容としては「無効・該当なしと表示される」等の、保険者情報が正しく反映されていない例が41.7%と最多で、その他に「本人以外で顔認証ができてしまった」、「他人の情報が紐づけられていた」、「患者が間違った暗証番号を入力し続けロックがかかってしまった」などの回答がありました。

このようなトラブルについて、宮沢会長は「医療情報の誤登録は重大な医療事故にも直結し、プライバシー性が高い機密情報の漏えいは絶対にあってはならないこと」と話しました。

また、任意であったはずのマイナカードの取得・保険情報等の紐付けが、保険証廃止によって実質強制的な扱いとなっている件についても「窓口に申請に行けない人もいる。そういう人にとっては医療からの切り捨て以外の何ものでもない。デジタル化を否定する訳ではないが、全ての患者さんにとって不利益となることのないように、健康保険証との併用など、政府には一番、患者さんのためになる方法を取ってもらいたい」として、廃止の撤回および存続を強く訴えました。

医療運動,トピックス