福祉医療給付制度の改善をすすめる会総会 今度は窓口完全無料、障がい者の拡充を目指して
5月28日に松本駅前会館にて福祉医療給付制度の改善をすすめる会(以下すすめる会)の総会が開催された。保険医協会からも市川副会長と事務局3名が参加した。
総会はまず、すすめる会の和田浩会長より「貧困問題から窓口無料を考える」というテーマで講演を行った。講演は子どもの貧困問題の基礎知識から始まり、貧困問題と健康の関係や和田会長が実際に窓口負担を支払えず診療を中断した事例を挙げ、窓口無料化の必要性を訴えた。和田会長は最後に「2018年からの中学生までの現物給付化は大きな前進だが、窓口完全無料と障がい者の窓口無料は実現していない。これから
も制度の拡充を求めていきましょう」と呼び掛けた。
すすめる会の総会では2016年度の活動報告、2017年度の活動方針、2016年度の決算、監査報告等の議案提案、役員の選出を行った。保険医協会からも鈴木会長が副会長に、宮沢事務局長が事務局次長に選出された。続いて各団体・地域の状況報告や意見交換を行い、最後に新たに事務局長に選出された原健氏が挨拶をし「今後は私達の声を市町村にあげていって受給者負担のない、障がい者も含めた更なる制度の拡充に向けて皆さんと頑張りたい」とした。