憲法と立憲主義をどう使うか? 木村氏が松本で講演
3月26日の長野県保険医協会の定期総会の記念行事として、木村草太氏(首都大学東京教授)を招き、「憲法と立憲主義をどう使うか?」と題した市民公開の講演会を開催、75名が参加した。 木村氏は、国家権力の失敗などを例に憲法と立憲主義の概念を説明し、憲法の保障する基本的理念は多くの国民に受け入れられており、政治家や自治体があからさまに否定することはできないとした。しかし、憲法は使われなければ意味がない点を強調、個別具体的な場面においては国民がその権利を実現する上で困難もあるとした。 社会保障とのかかわりでは今の憲法条文を豊かな解釈をすることによって社会保障を拡充できる可能性に言及し、憲法を生活の中で活かしてもらえれば幸いだと結んだ。 木村氏の講演要旨は今後長野保険医新聞に掲載予定。