感染防止対策等支援金、交付実績ゼロでも締切延長を認めず(長野県)

第2次補正予算に医療機関支援である「医療機関・薬局等における感染拡大防止等支援事業」(以下、支援金)の交付実績は、厚生労働省の発表によると11 月 16 日現在で全国で約 48000 件、552 億円と予算規模の5分の1に留まっている。とりわけ、長野県では、この時点での交付実績はゼロと全国最低である。 県に状況を確認したところ、11月30日時点の申請受理件数は、医科・歯科で670件(県内医療機関の約30%)、このうち12月11日時点の交付決定数は100件と申請も交付決定も相当遅れている。 長野県保険医協会では、11月30日に長野県知事に対して12月25日とする支援金の申請期限の延長等の要望書を提出していたが、前述の申請状況にも関わらず長野県は12月11日に本会への文書回答で期限の延長は不要との見解を示した。 協会では、他県の申請方法と比較して煩雑な長野県の申請方式の改善なども求めていたがほぼゼロ回答である。県では審査体制を確保したため対応可能と説明しているが、半月足らずで7割近くの未申請に対応できるのかはなはだ疑問である。 そもそもの締め切りが来年2月末という県も多く、東京都のように当初の締め切りを延長した例もある。他県に比べて申請開始が大幅に遅れた長野県は、県内の申請状況も勘案して柔軟な対応をすべきである。 新型コロナウイルス感染拡大防止等支援事業等に関する要望(県知事あて) 締切が迫っていますので、まだ申請していない医療機関は、下記の申請マニュアルを参考に申請してください。協会事務局では申請支援の相談に応じています。 手書申請用マニュアル Web申請用マニュアル

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