歯科審査指導対策講習会を開催
12月17日(日)、松本市駅前会館にて歯科医療機関向けに審査指導対策講習会が開催され、22医療機関27名が参加した。講師は池上正資保険医協会常任理事。今年の8月に保団連より発行された『カルテ記載を中心とした指導対策テキスト』を使用して、日頃のカルテ記載で気を付けるべき点や審査指導の流れ、平成28年度の長野県の個別指導における指摘事項などについて解説した。
カルテ記載をする上で日頃から気をつける点としては、カルテの書き換えや後書きは絶対に行わない、第三者にも判読できるよう丁寧な記載を心がける、欄外記載や行間を空けた記載は行わない、などが挙げられ、カルテは公文書であることを日頃から意識した上での点検・整理が必要であることが示された。
また、指導はあくまで行政手続法に基づく行政指導であるとした上で、高点数により選定を受けても委縮する必要はないと強調した。さらに、個別指導の際には録音や弁護士帯同などの対策が考えられるとした。こうした対策を行うことで、指導官による威圧的な言動や、指導当日に指摘を受けなかった事項が指導結果に盛り込まれるというような事態は避けられるとのこと。最後に、個別指導に当たった場合は保険医協会にすぐにご相談いただき、しっかり準備をして臨んでほしいと訴えた。