2016年度診療報酬0.84%引下げ、実質2回連続のマイナス改定
厚生労働省が平成28年度の診療報酬改定の改定率を発表しました。
診療報酬本体 +0.49%、薬価と材料価格で-1.33%で診療報酬全体では0.84%のマイナス改定となりました。前回改定も消費税対応分を除くと実質1.26%の引下げであり2回連続の引き下げとなります。また、1処方当たりの湿布薬の枚数制限、費用対効果の低下した歯科材料の適正化の措置などを別枠で実施することも明記されています。
診療報酬改定について
診療報酬改定について
平成28年度の診療報酬改定は、以下のとおりとする。
1.診療報酬本体 +0.49%
各科改定率
医科 |
+0.56% |
歯科 |
+0.61% |
調剤 |
+0.17% |
2.薬価等
① 薬価 ▲1.22%
上記のほか、
・市場拡大再算定による薬価の見直しにより、▲0.19%
・年間販売額が極めて大きい品目に対応する市場拡大再算定の特例の実施により、▲0.28%
② 材料価格 ▲0.11%
なお、上記のほか、新規収載された後発医薬品の価格の引下げ、長期収載品の特例的引下げの置き換え率の基準の見直し、いわゆる大型門前薬局等に対する評価の適正化、入院医療において食事として提供される経腸栄養用製品に係る入院時食事療養費等の適正化、医薬品の適正使用等の観点等からの1処方当たりの湿布薬の枚数制限、費用対効果の低下した歯科材料の適正化の措置を講ずる。