中央社会保険医療協議会 総会(第343回)

1月11日開催の中央社会保険医療協議会 総会(第343回)の資料が厚生労働省ホームページにアップされました。 議題は下記の3点
  1. 調査実施小委員会からの報告について
  2. オプジーボの緊急薬価改定に係るDPCでの対応方針について
  3. 在宅医療(その1)について
オプジーボについては、悪性黒色腫に対する低用量の使用(2診断群分類)のみ包括対象となっていますが、緊急的な薬価改定の影響が懸念されるため、2月1日より全ての診断群分類について包括対象外(出来高支払い)とすることが提案されました。 また、在宅医療について議論が開始され、以下の在宅医療の課題(案)が示されています。 中央社会保険医療協議会 総会(第343回) (厚生労働省) 課題
  • 今後も高齢者数の増加が続くことが想定され、2025年(平成37年)には、75歳以上人口比率が18%に達すると推計されている。高齢者の単独世帯や夫婦のみ世帯の増加に加え、人口構造の変化による医療介護の支え手の減少も見込まれている。また、医療機関で死亡する患者が多数を占めている。一方で、看取りや在宅医療を含めた療養の多様なニーズは一層高まるものと考えられる。
  •  在宅医療に対応可能な医療機関は概ね増加傾向で、医療機関の大部分は診療所が占めている。訪問看護ステーションの数や規模は増加・拡大している。
  •  在宅医療を受けている患者の要介護度や、訪問診療や訪問看護の必要な理由、疾患名など患者の状態は多様であり、患者によって医療の提供密度も異なっている。
  •  在宅で人工呼吸器等の医療を受けている小児が増加傾向にある。
  •  在宅歯科医療、在宅薬剤管理の提供量も概ね増加傾向にある。
  •  平成28年度診療報酬改定では、重症度や居住場所に応じたきめ細やかな評価、在宅医療専門の医療機関に係る要件の明確化、遠隔モニタリング等を活用した指導管理の評価等を行った。
在宅医療の質と量はもとより、効率性も確保しつつ、多様化する患者のニーズに応えることができるような新たなサービス提供のあり方や、地域の状況、個々の患者の状態、医療内容、住まい・住まい方等を踏まえた評価のあり方についてどう考えるか。

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